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『フィリップモリスK・Kアワード2002』
国際フォーラム展覧会場にて展示(撮影・作品構築)
 


>>おっぱいマフラーのINDEX
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● おっぱいマフラー                     2001--

[ 樹脂粘土 / 刺繍 / プリント / 生地 / ウレタン ]

--制作意図--

「真綿で首をしめる」 一言で言えば そういうもの

人の身体のなかで、誰もが認識できるもの。それは『乳房』であろう。
性別人種の関係なく、人(動物も)は生まれてすぐに母乳を欲し、そしてそれが本能でじぶんにとってどのように重要なのかを知っている。
たとえ男性器や女性器を一生認識できない人がいたとしても、乳房は少なからずほとんどの人が、年齢も問わずに認識出来るのである。

ここであげる乳房(以下おっぱい)は、上記の事をふまえた上で、機能としてのおっぱいではなく、それにまとわり付く記憶やイメージを重要視している。
『おっぱい』という共通認識を持ちながら、実はこれほど様々な個人的なイメージや思い入れを抱くものも、他に類をみないのではないだろうか。何故ならば『おっぱい』はその
形状のみでなく、ことばによってすら 優しい・柔らかい・暖かい 等の、『陽』のイメージや、人によっては いやらしい・はずかしい・みにくい 等の、『陰』のイメージを思い浮かべさせてしまうからだ。

社会(家庭・学校等も含)との交わりによる情報と価値観と観念は、知性とは異なる知識も一緒に育んでしまう。その知識のまとわりを『マフラー』で表している。

○ その他 インスタレーションのため制作したもの

ハンガー [ 塗料 / 合板 / ステンレス ]
八角形の塔[ 塗料 / 合板 / 角材 ]
VHSビデオ[ 24分作品 / 出演34名+3匹+1体 ]

ハンガー > 7体の人型等のシルエットの頭部に『?』
       顔の部分には『窓』 開けるとステンレスにぼんやり顔が反射する

八角形の塔> 『塔』は男性シンボルを表し 八角は古今東西を表す
       240pの高さの上部に掛けたハンガーと 塔の中央を囲むバーに
       おっぱいマフラーを掛け 展覧する人に自由に選んで首に巻いてもらう
       鏡とモニターを背中合わせに配置する
       了解を得た上で写真を撮影し 会期中塔に貼っていく

VHSビデオ> 2001年 出演者におっぱいマフラーを付けてもらい
   各々に馴染みのある場所で撮影 (24分)