contents > gallery-index > 1995-index > 27人の2人

27人の2人

1994〜
1995/10 --写真展--  
1996 --CD-ROM制作--
[ 企画・モデル・写真撮影・展覧会・CD-ROM制作・プロデュース ]





--制作意図--

この作品は1994年--役1年半に渡り、わたし(巨漢)ともう一人の女性(痩身)を
被写体に、様々な職種の方によって撮影された写真をもとに、展覧会とCD-ROMを制作したものです。

○ 何故カメラなのか?
絵は描かないけれど、カメラなら抵抗がないと思い。「二人の女性を被写体に、あなたの表現をカメラにおさめてください」を売り言葉に、行く先々で声を掛けました。
高価なカメラを使用する人もいれば、撮影当日にコンビニで使い捨てカメラを購入した方もいました。

○ 何故女性二人がモデルなのか?
ストーリーを作りやすくするためと、女性というものに対する個人的な考え方を引き出したく、極端に違うタイプの二人を設定しました。
シチュエーションを撮影者側にゆだねているのですが、まずこの企画に賛同して頂く時に、
必ず「わたしは同性愛者です」と伝えていました。
ここで見のがしていけないのは、けっして「私達」ではないことです。
キーワードは先入観念でした。

○ 何故撮影者側も写したのか?
「あなたの好きなように撮影してください」と言っていましたが、同時に「もし、ヌードを撮影したい場合は、あなたもヌードになってください」というルールをもうけました。
それは、撮影者がただの傍観者になってしまうのを避けるためでした。もちろんヌードでなくとも、3人で写った写真を必ず同じシチュエーションの中で撮影しました。

○ 何故CD-ROMなのか?
この作品は1995年に写真展として発表。同じ大きさの額の中に、撮影者各々の世界観を表現して頂きました。
その後、もう一度わたしのフィルターを通してCD-ROMを制作しました。写真の完成度が高い人には不利な気もしましたが、音楽をつけて写真枚数を増やす事によって、ストーリーに膨らみを持たせる事ができたと思っています。

写真は真実も語れば、嘘を付く事もあります。目にうつるのは、季節の移り変わりやモデルの肉体の変化、撮影する側とされる側の距離感だけではないと思っています。


撮影協力者(撮影順)

橋本浩美 / 吉川基子 / 河野智美 / 会田誠 / 潮来真由美 / ピーター
宮嶋貴子 / 土屋さゆり / 藤原章 / 布施ユキ / 今一生 / 斉藤泉
白汚零 / 菊地艶寿 / 下関マグロ / 佐藤美保子 / 小野澄恵 / リーラ
三田村光土里 / 小山朝子 / 高遠円 / 前田茂 / 今多千絵 / 中村直美
沼田元氣 / イトー・ターリ / 大谷萩野恵美 / のぎすみこ


CD-ROM制作協力者
小林努 / 佐藤啓 / 潮来真由美